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山形のうまいもの

小麦

雪に強く加工に適する
「小麦」の伸展に期待


左から:ゆきちから、ナンブコムギ

作付面積は東北最少でも
10a収量は上位に

 山形県は古来米どころとして、水田を多く切り拓いてきた。小麦を作るようになったのは、減反政策が始まった1970年以降。ただし、主要転作作物の大豆、そばに比べると、作付面積が極端に少ない。県農業総合研究センターのスタッフによれば、「山形県の場合、小麦とさくらんぼの収穫期が重なっているんです」とのこと。梅雨期にも入るため、収穫のタイミングをずらせない。そのため「どちらかとなれば、さくらんぼ優先です」。
 また転作田の場合、水はけの問題も常に付いて回る。現在、県下で小麦の作付総面積は約100ha、収量は約150tと少ない。それでも生産者の真摯な取組みを反映し、10a当たりの収量は東北6県の上位に入っている。

麺文化を支える
「ゆきちから」に期待

 現在、県内で作る小麦品種は「ナンブコムギ」と「ゆきちから」。これまでは雪に強いナンブコムギが長い間主流だった。タンパク質含有率が高いので、麺やパン加工などオールラウンド。しかし2007年に登場したゆきちからは、雪腐病に強い上、グルテンを多く含むため、中華麺にした場合弾力性があってコシが強く、伸びにくい特長がある。山形名物「冷たいラーメン」や、「ゆきちからラーメン」の登場などでも需要が伸び、現在は小麦作付面積の6割を占めるようになったという。
 将来、県内産小麦が、盛んな麺文化の主役になる日が来るだろうか…。

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