「青こごみ」
シダ類で最も美しいと言われている東北を代表する山菜の1つ「こごみ(クサソテツ)」。
アジア東部からヨーロッパ、北アメリカ東北部に分布する。
こごみは繁殖のために胞子を出すが、これだと新しい株ができるまで多くの年数がかかるため、根株からライナーと呼ばれるほふく茎を伸ばし、その先に新株を出して増えていく。これが10〜15cm位に伸びたところを摘みとり、鮮やかな緑色にゆで上げ食す。
こごみの栽培は、自生している根株から自家増殖した株を用いる場合と根株を購入して使う場合がある。いずれにしてもほとんど天然の味覚に近く、くるんと丸まった芽の中には、春の匂いがいっぱい詰め込まれている。

