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顔の見える農業

JAやまがた南部営農センター/本庄ピオーネハウス組合 石山 真一さん

「蔵王おろし」が吹き下ろす盆地という環境、昼夜の寒暖の差が産み出す<ピオーネ>の甘み…。

 ここ上山市では、昭和40年代後半頃からブドウの栽培を行ってきました。いわゆる減反による転作の一環ですが、もともとこの辺りは果樹の栽培に適した土地柄ということもあって、今ではブドウの他にサクランボやラ・フランス、高級干し柿になる紅柿といった秀逸な果実を年間を通して産出しています。すぐそばに蔵王連峰を抱え、いわゆる「蔵王おろし」が吹き下ろす、盆地という環境が昼夜の寒暖の差を生み、果物の甘みやうまみを造り出して来ました。私たちが栽培している<ピオーネ>も、この恵まれた上山の地でより甘くより大きく育ちます。

ぶどう

品評会で農林水産大臣賞。定例勉強会が切磋琢磨のキッカケに。

 現在、私どもの組合は6人のメンバー。栽培に関する情報交換はもとより早い時期からブドウ栽培の先進地への視察などを繰り返して自分たちの栽培スタイルを確立してきました。当初はデラウエアに始まり近年は<ピオーネ>に絞っての栽培を行っています。地元JAの営農指導や組合員同士での勉強会の成果が実り、ここ数年連続して品評会で農林水産大臣賞をいただきました。これは非常に嬉しくかつ励みになりましたね。月1回の定例勉強会はお互いが切磋琢磨するキッカケになったり、また栽培のヒントを得ることのできる絶好の場所になります。こういう試みこそが全体のレベルアップにつながっていると思います。

ぶどう

市場的にも大きい部類の6Lサイズ。一房800gの芸術品。

 JAやまがた南部営農センター管轄には私どものような組合が3つほどあり、出荷に際しては1房800gを目安に栽培を行っています。4キロ箱に5房が入りサイズで言うと6L。市場的にも大きい部類に入るのではないでしょうか。出荷先のメインは関東圏、次いで大阪・宮城…さらに長野や山梨にも行っています。旬の時期に収穫し、また樹上完熟をモットーにしていますので味の良さが違うと思いますね。甘さの中にも適度な酸味がのっていてバランスがいい。遠方から「美味しかった!」といった声をいただいたりすると、それは嬉しい…。栽培していてつくづく良かったなあと思います。

ぶどう

商品価値は、房全体の完成度で決まる。種なしブドウの難しさ。

 <ピオーネ>の場合に限らず果実全体に言えるのですが、粒を大きくして食味を良くする…というのは実は非常に難しいことなんです。またブドウの場合は房で形成されてますから、商品価値はその房全体のパーフェクト性にかかってくるわけなんです。大粒ブドウも近年は種無しにシフトしてきていますので、そのへんの作り方にも完成度が求められたり。もともと種のあることがスタンダードの果実を種無しにする場合、時として脱粒したり種の有無が混在したり…といった状況が生じてきます。上手にできるかどうかはやはり長年の経験とカンでしょうか。

ぶどう

ぶどう

毎日でも会いたい親しい友達のように<ピオーネ>と接しています。

 ブドウの苗木は早いもので3年目くらいから収穫できますが、やはり樹体に自力がつく7〜8年目くらいからがいいように思います。特に苗木が若いうちは冬場の凍害が大きなダメージになるので、土の中に寝かせたりチガヤで幹を保護したり…といった養生が大切です。大粒に美味しく…というのが最大のテーマであり目的ですが、やはり毎日ブドウ畑で「顔」を見、樹の「訴え」を聞き、自然条件との折り合いをうまくつけながら栽培していく事ではないでしょうか。親しい友達になら毎日でも会いたいように<ピオーネ>とも接しています。

 

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