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顔の見える農業

JA庄内たがわ 羽黒支所/庄内柿部会:鑑査委員 明石 秀一さん

タネがなく食べやすい。ち密でなめらかな果肉、抜群の甘さ。

 庄内柿の特長は、まずタネがないという事。そして果肉のち密さからくるなめらかさと糖度15度を誇る甘さが人気のヒミツです。メイン品種は「平核無(ひらたねなし)」と言い、柿の大産地としては北限でありながら、市場からは常に高い評価を得てきました。
  このあたりの柿の木は古いもので樹齢90年余。平均的には昭和30〜40年代に植栽したものが多いのですが、樹木の世代交代というのも収量確保のためには欠かせないので、老木との更新用に毎年800本くらいの苗木を購入しています。また、完熟したたい肥を投入するなどして、長い年月をかけ土づくりも行ってきました。

柿

安定出荷のためのコントロール。
摘蕾(てきらい)、そして冬の間のせん定作業。

 柿栽培の難しさに、柿の特性である隔年結果という現象があげられます。豊作と不作が交互に現れるもので、これを上手にコントロールできてはじめて安定出荷ができるようになります。収量を毎年一定にするために適切な摘蕾(てきらい)を行い、一枝に一個結実させるという原則を守りながら、確実な栽培をしてきました。  
 さらに重要なのは冬の間のせん定作業。これは、いい母枝(実をならせる枝)を残すための一番のポイントであり、また直立する枝の方に行ってしまう養分を、せん定することで実の方に回すという目的も果たします。柿は太陽光を非常に好むことから、それぞれの枝にまんべんなく日が当たるよう、空間をバランス良く利用しながら樹形を整えていきます。これには長年の経験がものを言い、また適切な営農指導に忠実に従うということがポイントになります。

柿

柿

市場的に有利な大果を基本に選果。
人の目と光センサーとのダブルチェックで、品質には自信。

柿

 サイズ的には3L・2L・L・M・Sの5段階を設定していますが、柿は大きさの大小に関わらず食味が一定と言われ、市場では大果の方が有利です。そのため選果場ではL(1個200g)が基本。選果については人間の目と、1秒で2個の個体の色・大きさ・かたち・傷の有無を判断できる光センサーとのダブルで対応。厳しいチェックによって選り分けられたものが、北海道・東北・京浜・大阪等へと幅広く出荷されます。庄内柿は早生品種の刀根早生、石橋早生そしてメインの平核無で管轄内での出荷量は年平均2500トン。10kg入り段ボールで25万ケースの出荷になります。

渋抜きも大きなポイント。
炭酸ガスによるものとアルコールによるものとの2通りがあります。

 庄内柿は収穫の目安として色彩チャートを用いています。5段階のうちだいたい2.8位の色づきで収穫し、その後、脱渋を経て出荷。脱渋には、炭酸ガスによるものとアルコールによるものとの2通りがあります。炭酸ガス脱渋は果肉温度が20〜24度位になるよう庫内温度を設定し、そのまま3日ほど充てん作業を行います。基本的に炭酸ガスによるものは脱渋後の日持ちがいい。アルコール脱渋は脱渋マットを使用、果実の細胞が生きながら自然と渋抜きできます。常温設定で7日から10日を要しますが、輸送中でも脱渋出来るというメリットがあります。

柿の色彩チャート

脱渋装置

▲炭酸ガスによる脱渋装置

正しい管理、品質維持のための厳しい基準。
部会員相互の技術向上で、より高い商品性を保持。

 現在、管轄内の部会員は700名。年2〜3回、個人の場に対して審査を行っており、正しい管理を行わない部員に対しては出荷停止も否めません。また選果においても、品質維持のための基準が設けられています。部会内の勉強会としては、摘蕾(てきらい)や整枝・せん定、防除に関する講習会の定期的な開催、他産地への視察等。また消費宣伝活動として、全農庄内とのタイアップで、北海道や京浜地区での産直イベントにも積極的に出展しています。

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柿にはビタミンCがたっぷり!一日一個の摂取量で医者いらず。

 柿の効用で一番の注目は、ビタミンCの多さ。実はミカンやイチゴ、レモンよりも多いんです。ビタミンK・B1・B2・タンニン・カリウムも豊富です。柿の渋…タンニンは血管強化・老化防止・高血圧に有効とされ、ビタミンCと共に血液中のアルコール分を体外に排出する作用があることから、昔から「二日酔いには柿」と言われているんですよ。

 

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