りんどう|収穫時期:7月〜11月
夏の高原に涼風を誘う「りんどう」
山形県産りんどうは
関西・九州にも出荷
夏から秋に咲くりんどうは、温帯地方でも冷涼な地域に300種が自生しており、切り花用に生産しているのは日本のほか数か国。山形県では標高200〜600mの中山間地の転作作物として定着し、露地切り花の栽培面積で最も大きい。品種は、近年市販品種が増えているものの、生産者が自ら育成した品種も多く、バラエティが豊富だ。7月上旬から11月まで30種以上を生産し、関西・九州方面まで出荷されるという。
栽培では、種から育苗する場合、一年間株を養成、採花までは軽く2年必要だ。ただ、その後は4〜5年続けての切り花が可能だが土づくりやネット張り、追肥、芽整理、病害虫防除などと手間も多い。
山形県オリジナル品種の
ハイネスシリーズ
夏の太陽に輝くりんどうは、手間の分だけ美しさが磨かれているようだ。「素朴ながらも、しっとりとした美しさ…。山形のりんどうは、大産地のものより評価が高いんですよ」とある生産者は語る。
近年は、県オリジナル品種「ハイネスホワイト」に、「ハイネスブルー」、「ハイネスライトブルー」、「ハイネススカブラ」の3系統を加え、ハイネスシリーズとしての生産拡大が図られている。
これまでのりんどうに比べ、側枝が長く、葉は細長く、コンパクトで、仏花としてだけでなく、フラワーアレンジメント等での活用も期待され、その用途は多様だ。
* DATA *
主な産地
最上町・鮭川村・上山市・尾花沢市・米沢市・ほか
収穫時期
7月〜11月
花言葉
正義・的確・誠実