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ペロリンの山形旬情報

紅花

2026年6月25日掲載

今日の旬な農林水産物

「紅花」

紅花

紅花は、アザミに似たキク科の花で、7月上旬から中旬にかけて真黄色の花を咲かせます。

昭和57年には山形県の花として定められ、山形県民に広く親しまれています。

江戸時代中期に拡大した紅花の栽培

紅花は、中近東原産であり、シルクロードを経て3世紀ごろに日本へ伝来したと言われています。安土、桃山時代から江戸時代にかけて染料植物として京染めなどに使われてきました。

山形県には室町時代末期に入ってきたと考えられており、江戸時代の中期を境に最上川流域で急速に栽培が拡大しました。気候と土壌が栽培に適していたこともありますが、最上川の舟運で京都や大阪へ紅花を運んだ紅花商人の活躍が栽培の拡大に繋がったと考えられています。

紅花商人は紅花を運んだ帰りに、着物や調味料等を持ち帰り各地に広く商いました。その他、美術品等も持ち帰っており、代表なものの江戸時代の雛人形(享保雛や古今雛)は、今も最上川流域の市町を中心に残っています。

明治時代になると、中国紅花の輸入が盛んになった他、化学染料が普及したことにより、山形県の紅花生産は一度衰退しますが、戦後に保存会などの復興の機運が高まり、昭和40年には山形県紅花生産組合連合会が組織され、生産が拡大していきました。

染料植物

古来から伝わる紅餅加工技術

紅餅

紅花の花びらをつんだら染色用の紅餅に加工します。この技術は江戸時代から伝わる伝統的な技術です。きれいな水で洗浄し、水分を含ませた後、むしろに広げ寝かせます。その後、臼でつき餅状にし、丸く並べた後薄くつぶし乾燥させたら完成です。紅餅1枚を作るのに約300輪の花びらが必要です。この技法は「最上流」と呼ばれ、むしろで広げ寝かせることで花びらの色素を酸化させ、しっかりとした紅色を確保するのが特徴です。8月に開催される「山形花笠まつり」で使用する花笠は、紅餅を乾燥する丸いむしろを笠に見立てたものです。

現在、紅花は世界的にはサフラワーオイルをとるための生産が主であり、「あか」の染料として使われることはほとんどありません。染色用素材「紅餅」に加工される紅花は世界でも山形だけです。


日本農業遺産へ認定

紅花の栽培から染色用の素材「紅餅」をつくるまでの生産・加工技術が継承されている農業の仕組みは、農産物の6次産業化の先駆けでもあることから、平成31年2月に「歴史と伝統がつなぐ『山形の最上紅花』〜日本で唯一、世界でも稀有な紅花生産・染色用加工システム〜」として、「日本農業遺産」に認定されました。

※日本農業遺産とは?
日本農業遺産とは、社会や環境に適応しながら何世代にもわたり継承されてきた独自性のある伝統的な農林水産業と、それに密接に関わって育まれた文化、ランドスケープ及びシースケープ、農業生物多様性などが相互に関連して一体となった、我が国において重要な伝統的農林水産業を営む地域(農林水産業システム)であり、農林水産大臣により認定されます。令和7年1月現在で28地域が認定されています。

日本農業遺産

▼「紅花」についてはこちらもご覧ください。
・山形県の花 紅花について
・山形県紅花振興協議会の概要


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