マッシュルーム|収穫時期:周年栽培
大自然の恵みに全国が
注目「マッシュルーム」
舟形町では
全国の2割を生産
自然に囲まれた最上小国川の河畔で育つ、丸く愛らしいきのこが、その品質の高さで人気を集めている。
最上地域はきのこ栽培が盛ん。舟形町では、独自の栽培技術により全国のマッシュルーム生産量の2割を生産する。
マッシュルームは他のきのことは違い、ほだ木やオガクズを使わない「堆肥栽培」だ。まず馬の厩舎の敷き藁と珈琲や大豆の搾りかす、石膏を混ぜて発酵させ、培地を作る。これを殺菌してから栽培棟に移し、植菌して培養。さらにこの上にピートモス(ミズゴケなどを原料とした保水力の高い土)を覆土して、マッシュルームの発生を促す。あとは2週間後から収穫だ。
安全・安心な、舟形の自然を
凝縮したおいしさ
温度管理が行き届いた栽培舎内では、何段も重なった培地のベッドに白いマッシュルームがぽこぽこと顔を出し、収穫を待っていた。目の前で採った一片を手渡され、口に入れると濃厚な旨味が広がり驚く。近年人気のブラウン種は、より風味が強いといい、直径9〜10cmに及ぶジャンボサイズは、間引きして大きく育てるそうだ。
収穫後は建物ごと蒸気で殺菌し、使用した培地は完熟堆肥として販売。全く廃棄物が出ない循環方式だ。これを60棟の栽培舎でリレーし、一年間を通し提供することができる。敷地内には加工場も併設しており、マッシュルームの水煮やピクルスなどのレトルト商品を中心に、新たな商品も生まれている。
* DATA *
主な産地
舟形町・ほか