いちご|収穫時期:1月〜6月、12月
山形県では良質な「いちご」が
ほぼ通年味わえる
春の訪れを感じさせる
可憐ないちご「おとめ心」
庄内砂丘では、戦前からいちごの露地栽培が行われ、昭和40年代からはハウス栽培に移行しながら面積を拡大してきた。長年栽培に取組む中、庄内の気候風土により適した新しい品種が待たれていたところ、県の試験場では、14年の歳月をかけてオリジナルの新品種「おとめ心」を育成。2004年に本格デビューし、出荷が始まったおとめ心は、「香りがよく、甘みもたっぷり」、「糖度と酸味のバランスが絶妙」、「生食だけでなくケーキや加工にももってこい」と市場で高い評価を獲得している。現在では、庄内砂丘のほか、山形市などの内陸地域でも生産されている。
おとめ心の定植は、9月中旬から10月、開花したらミツバチを使って交配し、結実後は温度管理を徹底してじっくり育てる。収穫は翌3月下旬から始まり、6月まで続く。春から初夏にかけて味わうことのできる県の主力品種だ。
「雪国ならではのいちご狩り」
赤と白のコントラストが鮮やか
真冬に真っ赤ないちごの摘み取り体験ができる観光いちご園は、家族連れの観光客で年々賑わっている。特に近年は、いちご狩りと雪遊びが両方満喫でき、雪国ならではの体験ができると、外国人観光客の人気も高い。キラキラと光沢がある、甘くてジューシーな赤い実を口に頬張れば、誰でも自ずと笑みがこぼれる。
いちごにはビタミンCが豊富に含まれ、野菜の中でもトップレベルにある。春から初夏に出回るおとめ心、そして「真冬のいちご…」良質で美味しい県産いちごを、もっともっと食べよう。
* DATA *
主な産地
酒田市・山形市・東根市・鶴岡市・寒河江市・ほか