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ホーム知る山形んまいもの探しの旅「ペロリンが行く」 > Vol.59:山形のさくらんぼ大玉新品種「やまがた紅王」

やまがた紅王

山形もうれしい春が近づいて、ペロリンはお出かけしたくてムズムズ。今年もいっぱい山形のん〜まいもの≠探すペロね!

旅のスタートは、僕がいま一番気になっている山形のさくらんぼ大玉新品種「やまがた紅王(べにおう)」ペロ。もちろん、さくらんぼといえば初夏の果物だけど、まだ雪のある時期から作業して大切に育てているんだって。

今年、本格デビューする「やまがた紅王」は、大きさも味も色もまさにさくらんぼの王様≠ニいわれているペロ。ペロリンはもう収穫を待ちきれなくて寒河江市のさくらんぼ畑へ。「やまがた紅王」の生産者さんと山形県農林水産部園芸大国推進課の方にお話を聞いて、お勉強してきたペロ〜♪

2023.2.24取材 取材地・寒河江市

日本一のさくらんぼ産地に大玉新品種「やまがた紅王」が誕生

山形はさくらんぼの生産量が日本一。全国シェア7割以上を誇り、山形生まれの「佐藤錦」「紅秀峰」が有名ペロ。そして、これに続くブランド品種として山形県が開発したのが大玉新品種の「やまがた紅王」。

今年が本格デビューで、収穫は6月下旬から。でも、畑ではもう剪定(せんてい)作業が始まっていると聞いて、山形県農林水産部園芸大国推進課主査(果樹振興担当)の明石秀也さんと一緒に、寒河江市のさくらんぼ農家で山形県JA園芸振興協議会会長の秋場尚弘さんを訪ねたペロよ。

初夏の収穫に向け、冬の剪定から芽かき・摘果と大切に栽培

僕がやって来たのは秋場さんのさくらんぼ畑。まだ雪で覆われた広い畑にさくらんぼの木が並んでいて、秋場さんはちょうど「やまがた紅王」の剪定作業をしているペロ。「日当たりや風通しを考えて、枝が混み合わないように切る剪定は、高品質でおいしいさくらんぼ栽培の基本です」と秋場さん。すっかり葉が落ちて、木が休眠期に入る冬に剪定を行うペロね。

剪定作業を見ていて、木の枝が横に平行に伸びていることに気づいたペロリン。「どうしてほかの木と形が違うの?」って明石主査に尋ねたら、「これは交互斜立仕立てという栽培方法です」って教えてくれたペロ。自然のままだと枝は上に伸びるから、枝を横に誘引する仕立て方で、木の高さが低く作業がしやすいように育てているんだって。

この剪定作業が終わると、3月下旬には花芽を摘み取って花の数を調整する芽かき(摘蕾)作業。4月下旬になって花が咲くと、畑にミツバチを入れて受粉させるペロ。そして実を結んだら、5月中旬には余分な実を摘んで残す果実を選ぶ摘果作業をして、葉を摘んで日光が当たるように。6月に入って、さくらんぼの実が大きく真っ赤になったら、ようやく収穫ペロ〜。

山形の新しい宝を守るため、苗木段階から生産者登録制度を導入

山形の大自然で育まれた「やまがた紅王」はまるでお日様のように大きくてまぶしいさくらんぼ≠チていわれている期待の大型新人ペロ。

この山形の新しい宝≠守るため、山形県では平成30年から生産者登録制度を果物や野菜では初めて導入。「苗木の購入と栽培には事前登録が必要で、どこの畑に何本植えているか、苗木の段階から厳密に管理をしています」と明石主査。「やまがた紅王」は、最初に植えた苗木が5年目の昨年から収穫できるようになり、今年は約20トンの出荷が見込まれるペロね。

超大玉さくらんぼで、大きさ・味・色とも厳しい出荷基準

「やまがた紅王」は大きさも味も色もハイグレード。厳しい出荷基準を決めていて、実の大きさが2L(直径25ミリ)以上の超大玉、3Lから4L(直径30ミリ前後)が中心で、国内最大級のさくらんぼペロ。糖度は20度以上で「佐藤錦」並みの甘さがあり、酸味が少なく上品な甘さ。鮮やかな紅色で、実の赤い部分の着色も50%以上に限られているペロ〜。

秋場さんによると、「やまがた紅王」の収穫は6月下旬から7上旬で「佐藤錦」と「紅秀峰」の間。ほかの品種より収穫期が長く、果肉が硬くて日持ちがいいので、「生産者にとっても期待の品種。500円玉より大きい4L以上で、着色が80%以上の『やまがた紅王 プレミアム』をつくって、全国の皆さんに最上級のさくらんぼを届けたいですね」とはりきっているペロよ。

品種開発から苗木販売まで、20年以上の歳月をかけて生まれた「やまがた紅王」も、いよいよ6月下旬から本格的な販売がスタート。寒河江市の最上川ふるさと総合公園で、デビューイベントも開かれる予定ペロね。
もう早く食べたくて、真っ赤で大きな「やまがた紅王」の夢まで見ちゃった僕! いまから楽しみでワクワクするペロ〜♪

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