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ホーム知る山形んまいもの探しの旅「ペロリンが行く」 > Vol.55:地域の食・農・文化の拠点 直売所にGO!

「食の都庄内」で全国直売サミット開催!

いつも山形のん〜まいもの≠探している僕のお気に入りは産地直売所。その地域の生産者さんがつくったお米、採れたての新鮮な野菜や果物などがずらりと並んで、あれもこれも食べたくなっちゃうペロね。

そんな直売所に関わる皆さんが全国各地から集まって交流を図り、情報交換や視察をする「第18回全国農林水産物直売サミット」が10月17日18日、庄内で開催されたペロよ。

鶴岡市は「ユネスコ食文化創造都市」で、庄内エリアは「新潟県・庄内エリアデスティネーションキャンペーン/日本海美食旅」も開催中ペロン(12月31日まで)。

その「食の都庄内」で開かれるサミットは「地域の食・農・文化を、未来へつなぐ直売所」がテーマなんだって。ここは「おいしい山形大使」の僕の出番!特別にサミットに参加させてもらったペロ。秋の庄内で、おいしいものとたくさん出会えそうペロ〜ン♪

2019.10.17・18取材 取材地:庄内

「地域の食・農・文化を、未来へつなぐ直売所」をめざしてサミット開催

稲刈りが終わった田んぼのあちこちで、白鳥たちがのんびり落穂を食べている景色を眺めながら、「第18回全国農林水産物直売サミット」にやって来た僕。1日目の会場は、鶴岡市の東京第一ホテル鶴岡ペロよ。

このサミットは一般財団法人都市農山漁村交流活性化機構(今村奈良臣理事長)の主催で、全国各地の農林水産物直売活動の情報交換を行い、運営の課題解決や情報発信、直売所間のネットワーク化を進めるために開催しているもので、なんと今年で18回目を迎え、約300名が参加したペロね〜。

特別講演や具体的な事例紹介を通し、直売所のあり方を探る

いよいよサミットがスタート。初日は開会式の後に、まず地元・鶴岡のイタリアンレストラン「アル・ケッチァーノ」の奥田政行オーナーシェフが、「地域の食文化を発信する直売所への期待」と題して特別講演したペロ。

続いて事例紹介が行われ、山岡のおばあちゃん市(岐阜県恵那市)の後藤妙子取締役、産直まゆの郷(しんじょう産地直売所運営協議会/新庄市)の坂本孝一郎会長、産直あぐり(鶴岡市)の澤川宏一代表取締役が、それぞれの取り組みを紹介。参加者の皆さんは熱心に耳を傾けていたペロよ。

それぞれ関心のあるテーマの分科会に分かれ、活発に意見交換

次は分科会ペロ。6つのテーマが設けられ、「冬期・閑散期の品揃えと集客の工夫」「直売所の店長・スタッフの心得と人材育成」「キャッシュレス時代の対応を考える」など、どの直売所にとっても課題になっていることばかり。それぞれ関心のある分科会に分かれて、意見を交わしたペロよ。

僕が参加した第1分科会のテーマは「直売所から伝える、在来作物と食文化」で、山形大学農学部食料生命環境学科の江頭宏昌教授がアドバイザー。山形在来作物研究会の会長も務める江頭教授のお話を聞き、直売所で在来作物を販売するメリットや食文化の継承と活用方策について考えたペロね。

各分科会で話し合ったことを発表し、参加者全員で内容を共有

最後は、また参加者全員が集まって全体会。都市農山漁村交流活性化機構の吉岡靖二業務第2部長をコーディネーターに、各分科会でどのような話があったか、代表者がそれぞれ発表して内容を共有したペロよ。

たとえば第2分科会では、「冬期・閑散期の品揃えは共通の課題。雪の下野菜≠ニして付加価値をつけ目玉商品をつくっている」「ふるまいをして客足が遠のくのを防いでいる」など、各店で実践していることを発表したんだって。地域の食・農・文化を未来につなぐ拠点であり続けるために、これからの直売所のあり方を考える有意義な分科会・全体会だったペロ〜。

山形の宝・伝統野菜の魅力や食べ方、新しい料理法を広く発信!

交流会の料理は、山形の在来作物をふんだんに取り入れた特別メニュー。この山形ならではの料理を、交流会の席で紹介してくれる「食の至宝 雪国やまがた伝統野菜」PR大使で野菜ソムリエ上級Proの山口美香さん(山形市)、野菜ソムリエで日本野菜ソムリエ協会認定料理教室を主宰する鐙谷貴子さん(酒田市)に、伝統野菜についてお話を聞いたペロね。

野菜ソムリエならではの活動で伝統野菜の生産者さんを応援

地域の宝ともいえる伝統野菜の魅力を発信しているPR大使の山口さん。生産している畑へ何度も足を運び、自分で味わい、食べ方や料理の仕方、どんな農家さんがつくっているかなど、講演やイベントで伝えているペロ。秋から冬にかけては、蔵王かぼちゃ・もってのほか・子姫芋・山形赤根ほうれんそうなどが旬だそう。地道な取り組みで山形の伝統野菜を支えているペロン。

「庄内地方は伝統野菜の種類が豊富で、冬場はかぶ類が多いですね」と鐙谷さん。温海かぶは330年以上の歴史があり、昔ながらの酢漬けが一般的だけど、加熱すると甘くなるのでソテーにするとおいしいって教えてくれたペロよ。若い世代にも食べてもらえるよう、伝統野菜を使った新しいレシピを提案したり、料理の面から生産者さんを応援しているペロね。

お二人のお話を聞いて、ますます山形の食の豊かさを知った僕。全国から参加した皆さんに、交流会で山形の旬の味を満喫してほしいペロ〜。

直売所をさらに元気にしようと、仲間同士で熱く語り合った交流会

いよいよお待ちかねの交流会ペロ。北海道から沖縄・宮古島まで約160名が参加して、会場はとってもなごやかな雰囲気。僕も皆さんと一緒にテーブルを囲んで、これから山形のん〜まいもの≠楽しむペロよ。

まず鶴岡市の皆川治市長が、「地元酒蔵の清酒、今年のG20大阪サミットが開催された際に提供された当地の月山ワインを味わいながら、ぜひ交流を深めていただきたい」と歓迎のご挨拶。山形県農林水産部の佐藤純技術戦略監の発声で乾杯して、交流会が始まったペロね。

山形の旬の食材と在来作物を使った特別メニューでおもてなし

この日のメニューは、山形の旬の食材と在来作物を使った多彩な料理。山口さんと鐙谷さんが一つ一つの料理について説明してくれたペロね。

最上畑なすのピザ、庄内平田赤ねぎのマリネ&鴨スモーク、置賜おかひじきと鶏ムネ肉のアンチョビガーリック炒め、温海かぶとスモークサーモンのピンチョス、蔵王かぼちゃのクリームスープ、子姫芋のそのまんまコロッケなど、山形県内各地の伝統野菜を活かした料理はどれもおいしくて、皆さん舌鼓。直売所≠ナつながった仲間同士、食べて飲んで、地域になくてはならない直売所をさらに元気にしようと熱く語り合っていたペロン。

見て聞いて参考に!4つのコースに分かれて県内の直売所を視察

気持ちのいい秋晴れの空が広がったサミット2日目は、直売所の現地視察ペロ。参加者は、庄内北方面の直売所をめぐるA「ぐるっと庄内コース」、庄内南方面のB「たっぷり鶴岡」コース、最上・村山方面のC「産地をめぐる」コース、西村山・置賜方面のD「やまがた満喫」コースの4つに分かれて、実際にいろいろな直売所を見て回るペロよ。

僕は、「道の駅鳥海ふらっと」「みどりの里山居館/山居倉庫」「道の駅しょうない風車市場」「産直しゃきっと」「もんとあ〜る」白山店の5か所をめぐるAコースに参加。さっそくバスに乗って出発するペロ〜!

道の駅鳥海ふらっと(遊佐町)

最初に訪問したのは、国道7号線沿いにある遊佐町の「道の駅鳥海ふらっと」。平成9年に山形県内でも早い時期にオープンした直売所ペロ。

「笑顔と真心をモットーに、お値段も半音(♭=フラット)お下げして、安全で安心な遊佐町の地場産品を中心に提供しています」と、運営する遊佐町総合交流促進施設株式会社の煖エ誠一取締役常務。県境にあるのでお隣の秋田県から来るお客さまや観光客も多く、年間230万人が訪れるそう。平成26年には、第1回東北「道の駅」大賞に選ばれたペロよ。

店内には、山・里・砂丘など自然に恵まれた遊佐町の土地柄を活かしてつくられた野菜や果物、加工品が並ぶ農産物直売所「ひまわりの会」、浜のお母さんたちが旬の地魚や手づくりの総菜を販売している鮮魚直売所「元気な浜店」、さらに特産品販売コーナーやラーメン「味の駅」、ベーカリー工房「ほっほ」などがあって、僕はワクワクがとまらないペロ〜!

山の味・里の味・浜の味が揃った「ふらっと」。またふらっと♀ってみたくなる、そんなん〜まいもの$キりだくさんの直売所ペロね〜。

2日目は4つのコースに分かれて、直売所の現地視察をしたペロ。

「ふらっと」を運営する遊佐町総合交流促進施設の煖エ誠一取締役常務。

みどりの里山居館/山居倉庫(酒田市)

次は「みどりの里山居館」へ。米どころ酒田のシンボルで、いまも現役の米倉庫として活躍している「山居倉庫」のお隣にあるペロ。

JA庄内みどり農産物直売組合が運営していて、平成16年にオープン。地元の農家約90名が組合員で、阿部裕子組合長は「新鮮で安心・安全なこだわりの農産物や加工品を、お客さまに直接届けたいという思いで生産者が集まりスタートしました」とにっこり。酒田の農産物の情報発信、生産者と消費者とのコミュニケーションにも力を入れているペロね。

お店には庄内ならではの農産物が並び、夏は庄内砂丘で育ったメロン、香り高い枝豆の茶豆、秋には和梨の刈屋梨、上品な甘さの庄内柿、「つや姫」や「雪若丸」など庄内産米の新米が目玉商品。冬場は、酒田の餅米の新ブランド「酒田女鶴」のお餅がお正月用や贈答用に大人気ペロよ。

お客さまは観光客も多く、「野菜は朝採りでみずみずしいので、都会から来られた方から『どうして濡れているの?』と聞かれることもある」と阿部組合長。そんなお客さまとの楽しい会話も直売所だからこそペロ〜ン!

道の駅しょうない風車市場(庄内町)

そろそろお腹がすいたな〜と思って窓の外を見たら、大きな白い風車が並んでいて「道の駅しょうない風車市場」に着いたペロよ。

ここはオープンして3年目。農産物直売所と「主婦レストランいろどり」が併設され、運営する庄内町農作物交流施設管理運営組合の相馬孝明組合長が「おいしい昼食を用意して待っていたよ」って出迎えてくれたペロ。昼食は、庄内地方の郷土食や旬の野菜を使った料理。と〜ってもおいしくて全部ペロリ。もう満腹で、僕のお腹は、はちきれそうペロ〜!

そして、昼食の後は直売所を視察。約100名の組合員がいて、町内で採れる新鮮な野菜や山菜、地場産の農産物を使った総菜や漬物がいっぱい。「何かゴソゴソ動いてる!?」と思ったら、最上川や「平成の名水百選」に選ばれた立谷沢川で獲れたカニもあってびっくりしたペロン。

愛媛県宇和島産の柑橘類もあったので理由を尋ねたら、「横のつながりを活かして、冬場も商品を豊富にと考えている」と相馬組合長。「これからは健康≠キーワードに品揃えをしていく」と意欲満々ペロ!

鶴岡産直組合 百万石の里 しゃきっと(鶴岡市)

鶴岡産直組合が運営する「産直しゃきっと」。今年で18年目を迎えた、地域の生活に欠かせない直売所ペロ。約130名の会員がいて、鶴岡の豊かな自然の中で育った旬の野菜や果物を提供しているペロよ。

店内には季節ごとに孟宗、庄内メロン、だだちゃ豆、民田なす、赤かぶなどの特産品も並び、「お客さまは地元の方がほとんど。市内の料理人の人も食材を求めて、開店に合わせて来られますよ」と後藤恵子店長。東京・銀座の山形県アンテナショップにも毎日、店から商品を直送しているんだって。

いまの季節は、食用菊や丹波黒豆の枝豆、ねぎ、庄内柿など秋の味覚が満載。直売所は冬場、どうしても野菜類が品薄になるけれど、ここは庄内砂丘に面した西郷地区の組合員が多いので、どこの産直よりも早く砂丘地で育った大根や白菜が入り、これからますます豊富になる時期ペロ。

また、お店の一角には郷土料理のコーナーもあって、たとえば12月には鶴岡の冬の行事食「大黒様のお歳夜」の料理を展示。お客さまも楽しみにしているそう。まさに市民の台所=Aそして鶴岡の食の発信基地ペロね。

「もんとあ〜る」白山店(鶴岡市)

最後は、JA鶴岡直営のファーマーズマーケット「もんとあ〜る」白山店へ。直売所としては庄内地区で一番の広さを誇る大型店で、平成25年にリニューアルしたペロ。「お店の名前は、庄内弁で『もんとある』(山ほどある)という意味なんですよ」ってJA鶴岡営農販売部産直課の瀧本啓課長。その名前の通り、広くて明るい店内には鶴岡産の旬の農産物がた〜くさん。1年中、豊富にん〜まいもの≠ェ揃っているペロね〜。

瀧本課長によると、スーパーは「日常空間」だけど、この直売所は買い物をしていて楽しい「非日常空間」の演出を心がけているとか。それで、全国のJAのネットワークを活かして、紀州の南高梅まつりやシャインマスカットまつり、マンゴーの特売など、さまざまなイベントを開催。また、庄内地域のお土産品も充実していて、ほかのお店にはない強み=Aお客さまを飽きさせない魅力づくりで、集客につなげているペロね。

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