ホーム > 知る > 山形んまいもの探しの旅「ペロリンが行く」 > Vol.64:シャインマスカットのブランド化推進の取り組み
山形には僕の大好きなん〜まい♂ハ物がたくさんあって、ぶどうも全国有数の産地。デラウェア、ピオーネ、巨峰など、いろんな品種のぶどうが栽培されているペロ。
その中でも特に人気が高いのが、高級ぶどうの「シャインマスカット」。秋になると、輝くような「シャインマスカット」がお店に並んで、僕の目もキラキラしちゃうけど、じつは新鮮なまま長期貯蔵して、1月初旬まで食べられるようになったんだって。
「シャインマスカットを、どうやって貯蔵しているの?」 その謎(!?)を解こうと、僕はさっそく高畠町のぶどう農家さんとJA山形おきたま、山形県農林水産部園芸大国推進課の方にお話を聞きに行ったペロ〜♪
2024.9.10・10.25取材 取材地:高畠町・南陽市
甘くて爽やかな香り、大粒で種がなく皮ごと食べられるのが魅力の「シャインマスカット」。山形県産の「シャインマスカット」は、全国でも極上の一粒≠ニして評価が高く、生産量も国内トップクラスペロ。
気候風土がぶどう栽培に適した山形県の中でも、最南端にある置賜地域は奥羽山脈や朝日山地などの山々に囲まれた盆地で、昼と夜の寒暖の差が大きく、「シャインマスカット」の名産地として知られているところ。9月の中旬から収穫が始まると聞いて、高畠町のぶどう農家で、高畠町シャインマスカット研究会会長の冨樫幸彦さんを訪ねたペロよ。
僕がやって来たのは冨樫さんのぶどう園地。ビニールハウスの中のぶどう棚には、収穫間近の「シャインマスカット」がズラリと並んでいるペロ。その名前の通り、薄緑色の大きな房がキラキラ輝いて美しいペロね。
「昭和初期、祖父の代からぶどう栽培を始めました。『シャインマスカット』は将来有望な新品種というので、2009年の春に初めて苗木を10本植えたんです」と冨樫さん。最初は半信半疑だったものの、そのおいしさから瞬く間に人気となって、さらに30本植えたんだって。山形県全体でも「シャインマスカット」の栽培面積が増えていて、全国第3位を誇るペロ〜。
生産者さんにとっては、「シャインマスカット」は他のぶどう品種に比べて育てやすいんだって。とはいえ温度や湿度、水や肥料の管理はもちろん、剪定作業や枝をぶどう棚全体にバランス良く固定する誘引作業、枝の数を調整する芽かき作業など、手間をかけて大切に栽培しているペロね。
特に、房の形が良くて粒のそろった、おいしいぶどうをつくるためには房の長さの調整や摘粒作業が大事で、冨樫さんは「形の良いぶどうになるのを想定して、ひと粒ひと粒抜いていく」と教えてくれたペロ。こうして愛情たっぷりに育てるから、山形県産の「シャインマスカット」はん〜まい<yロ〜。
山形県で「シャインマスカット」が栽培されるようになったのは、苗木の販売が始まった2007年から。9月中旬から10月中旬くらいが出荷のピークで、今ではすっかり秋の定番フルーツになったペロ。
ところが、JA山形おきたまでは、長期間鮮度を保つことができる技術を開発して、冬も粒がパリッとしてみずみずしい「シャインマスカット」が味わえるようになったと聞いてビックリしたペロ。そこで、JA山形おきたま営農経済部園芸課調査役の平征貴さんに、「シャインマスカット」専用の高鮮度貯蔵施設を案内してもらったペロよ。
JA山形おきたまでは、市場に出回る量が少なく品薄になる11月以降にも高品質な「シャインマスカット」を販売できるよう、以前から長期貯蔵技術の研究をしてきたそう。2016年に完成した南陽市内の高鮮度貯蔵庫には大型の冷蔵庫が2つあるんだって。もう1つ高畠町内にもあるペロ。
さっそく大型冷蔵庫に入ると、中は2℃に保たれていてヒンヤリ。湿度も90%と一定で、「シャインマスカット」専用の冷蔵庫ペロ。平調査役によると、軸の先端に、水の入ったプラスチック容器を装着して水分を供給することで、貯蔵から3か月たっても新鮮なままなんだって。
長く鮮度を維持するには、「シャインマスカット」そのものが高品質なことが基本。もともと栽培技術が高い地域だけあって、1月中旬まで貯蔵して出荷するためには、収穫時期を10月中旬に設定して、初めからその時期を見越して栽培するんだって。さすが名産地ペロね。
「去年は、取り扱い量の3分の1程度を貯蔵しました」と平調査役。貯蔵された「シャインマスカット」はお歳暮やクリスマス、お正月の頃まで販売され、ギフトにも大人気。主に市場に出荷されたり、置賜地域の産直で取り扱いされる見込みだペロ。年末年始にも山形県産の「シャインマスカット」が食べられると思うと、今からウキウキしちゃうペロ〜♪