「りんご」
山形県のりんご生産量は全国第4位(令和3年度)。主力品種の「ふじ」の他、「つがる」、「秋陽」、「シナノスイート」、「王林」など、早生種から晩生種まで多種多様なりんごが栽培されています。
2022年10月26日掲載
山形県のりんご生産量は全国第4位(令和3年度)。主力品種の「ふじ」の他、「つがる」、「秋陽」、「シナノスイート」、「王林」など、早生種から晩生種まで多種多様なりんごが栽培されています。
かつて「ふじ」の栽培は、外観や色づきを良くするため、果実を袋でおおうのが当たり前でした。しかし、一個一個袋をかけるのは手間がかかりすぎるため、1970年に山形県朝日町では全国に先駆け「無袋ふじ」の栽培に取り組みました。「袋が外れて育ったりんごを見ていて、無袋栽培もいけると思った」と当初から関わった生産者。その後、技術的な面についても地道な研究を進めていきました。こうしてできた「無袋ふじ」は、糖度が2度ほど上がって濃厚な食味となり、これまでにないおいしさのものになりました。
植物は、葉を光合成で行い、ブドウ糖などを作って養分化します。りんごの場合は、ブドウ糖が酵素の働きでソルビトール(糖アルコールの一部)に変換され、実に送られます。熟していく段階でこれが促進され、大量のソルビトールが細胞の隙間にあふれ出します。これが蜜で、完熟度に比例するものです。
出荷時期と気候条件とのかね合いで、蜜が入る前に収穫せざるをえないケースが多いです。山形県は、りんご本来の美味しさが生ずる完熟期と収穫期がみごとに合致し、出荷できるという恵まれた土地柄なのです。
2006年にデビューした山形オリジナル品種の「秋陽(しゅうよう)」。収穫期は9月下旬から10月上旬の中生種です。甘酸っぱく濃厚な味わいで、パリパリとした食感はふじに似ています。色づきが良く、人気品種に定着しました。
果実の中の蜜は、収穫したあと、貯蔵している間に少しずつ減っていってしまいます。ぜひ、蜜のたっぷり入った「旬」の山形県産りんごをお召し上がりください。
まずは、りんごの「おしり」を見てみましょう。
① おしりが「あめ色(黄色っぽく透き通っている)」のりんごは、完熟したサインです。
② 同じ大きさのものでも、ずっしりと重いりんごのほうが蜜がたっぷり入っているといわれています。
③ りんごは10キロで36〜40玉ほどで、大きさによって極端に味が変わることはありませんので、よほど小さいものでなければ大丈夫です。
④ りんごの「つる」は、太くしっかりしているものを選びましょう。
「りんご」の生産から出荷まで動画をYouTube「おいしい山形Channel」で紹介しています。生産者の「りんご」作りをぜひ動画でご覧ださい。
・りんご -Fruit of Yamagata- - YouTube
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