果物の女王「ラ・フランス」
西洋なしの品種「ラ・フランス」は、ち密な果肉、果汁の多さ、特有の芳香、そしてそのおいしさから“くだものの女王”と称されています。山形県は、全国の栽培面積の約8割(平成29年)を占める、「ラ・フランス」の大産地なのです!
2020年10月26日掲載
西洋なしの品種「ラ・フランス」は、ち密な果肉、果汁の多さ、特有の芳香、そしてそのおいしさから“くだものの女王”と称されています。山形県は、全国の栽培面積の約8割(平成29年)を占める、「ラ・フランス」の大産地なのです!
とてもおいしい山形の「ラ・フランス」。それは“くだものの女王”としての特長を存分に発揮するため、栽培管理や出荷管理を徹底し、もっともおいしい状態で皆様にお届けしているからです。そのおいしさのひみつを特別に皆様にお教えしましょう。
山形県では「ラ・フランス」をおいしく作るために、果実に適度な光を充てるための剪定や、余分な実をとる摘果などを生産者みんなが徹底しています。
「ラ・フランス」は収穫するタイミングが難しいですが、独自の収穫判断指標によって、もっともおいしく食べられる時期を見極めて収穫しています。
「ラ・フランス」は収穫後すぐには食べられません。予冷という果実を冷やす管理と、追熟という熟成させる管理を経て、おいしく食べられるようになります。山形県では産地で予冷・追熟を行ってから出荷しています。
県・生産者・出荷団体等で構成される『山形県「ラ・フランス」振興協議会』では、おいしい「ラ・フランス」を消費者の皆さまに届けるため、その年ごとの生育状況を踏まえての販売開始基準日を設定しています。令和2年産の販売開始基準日は、10月29日(木曜日)です。ぜひご賞味ください!
令和2年8月に、「山形ラ・フランス」が、地理的表示(GI)保護制度(以下GI)に登録されました。山形県では6番目のGI登録品目になります。
◆GI制度とは?
特定の産地と結びつきのある農林水産物の名前を「知的財産」として国が保護する制度です。GIに登録されるということは、前述した独自の取組みによって、「山形ラ・フランス」が守る価値のある産品になっている、と国から認められたことにもなります。
これから、要件を満たした果実は「山形ラ・フランス」という名前とGIのマークを表示して販売されることになります。
◆GI「山形ラ・フランス」の要件
GI「山形ラ・フランス」の要件は、『山形県「ラ・フランス」振興協議会』に入会している生産者が、県内で生産したラ・フランスです。また、しっかり栽培すること、出荷規格や、販売開始基準日を守ること等が要件となっています。山形県の生産者は元々高い栽培技術をもっていますので、これまで通りの管理を行えば、ほとんどのラ・フランスが該当します。
◆「山形ラ・フランス」の販売
「山形ラ・フランス」は今年から販売されます。今年はGI登録初年度のため、GI「山形ラ・フランス」は、イベントでの使用や、ギフト品が中心になる予定です。
◆「山形ラ・フランス」のこれから
GI「山形ラ・フランス」が全国で販売されるように取組みを続けていきます。
山形の「ラ・フランス」を、これからもよろしくお願いします!
▼果物の女王「ラ・フランス」食べ頃の見極め方
https://www.yamagata.nmai.org/guide/lafrance/index.html