2012年11月22日掲載
稲刈りが終わった田んぼを背景に、黄色い果実を木いっぱいに実らせている柿の木。山形では、冬に入るこの時期によく見られる風景です。山が山頂から白くなり、あと数週間で街まで雪がやってきそうな寒さを感じる日。澄み切った青空の日と、冷たい雨が降る日が交互にやってくる寒暖差が激しいこの時期は、風邪を予防するためにもビタミンAとビタミンCを豊富に含む「柿」を食べることをお勧めします。柿1個で1日に必要なビタミンCを摂取できます。
柿について、詳しくはこちらをご覧ください。
【山形のうまいもの:柿へ 】
山形では柿といえば庄内柿。正式な品種名称を「平核無(ひらたねなし)」といって、種が無く、平べったい形が特徴です。渋柿ですが、専用の機械をつかってしっかりと渋抜きを行なって出荷されていて、果汁も甘みもたっぷりの状態で皆様のところにお届けされています。
庄内柿について、詳しくはこちらをご覧ください。
【山形セレクション:柿へ 】
渋柿の渋を抜くためには様々な方法がありますが、古来より行われているドライフルーツ「干し柿」についてご紹介します。柿は苦手でも、干し柿は大好きという方もいらっしゃいますので、これから作ってみてはいかがでしょうか。
【作り方】
- へたから枝の部分をT字に切り取り、へたを残して柿の皮をむく。
- カビなどが生えにくくするため、熱湯で10秒ほど湯通しする場合もあります。山形では気候の関係からか、風通しの良く日当たりの良い南側に設置すると、湯通ししなくてもカビは生えないようです。
- よられたビニール紐(カビ防止としても効果あり)を用意し、一番下になる先端に結び目をつける。一番上は吊るすための棒にあわせて間隔をとっておく。柿をつけてぶら下げた長さが1.5m程度となると移動しやすい。
- ビニール紐のよられた間に、T字に切った柿のへたを絡みつける。柿同士が触れない間隔で取り付け、1のビニール紐に20〜25個取り付けられる。柿が重なるとカビが生えてしまうようです。
- 風通しが良く、日当たりの良い南側に吊るします。雨よけのため、軒下などに設置する場合が多いようです。
- 約1ヶ月程度放置し乾燥が進み、黒くなってやわらかくなったら食べごろです。
- ※ その間鳥に食べられたりするので、気になる方は防鳥ネットなどをあわせて設置してみてはいかがでしょうか。
柿のおいしい食べ方は、こちらにも掲載しています。
【山形の郷土料理:柿なますへ 】
【県産果物を使ったレシピ集:柿入りちらし寿司へ 】
【県産果物を使ったレシピ集:パンナコッタ柿ソースかけへ 】